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勤務医や研修医の話

医師とは人体を知り尽くし人の生命を守るプロフェッショナルな職業です。治療のために行われる、手術、縫合、X線照射、投薬など体内に接触(身体的侵襲)をともなう治療・医療行為とは、医師だけに認められる絶対的な権利であり、人の生命は医師の判断とその手にゆだねられると言っても過言ではないでしょう。病気やケガの耐え難い痛みや苦しみから患者さんたちを救い、健康というかけがえのないものを守る医師という職業には、他の職域にはないヤリガイはもちろん、プロフェッショナル性、社会的貢献性、安定性、大きな憧れと魅力があります。

そんな医師という職業は大きくは、病院や医療機関に勤務する勤務医と、自分の診療所やクリニックを開き医業を行う開業医に分けられます。そして専門とする診療科目については、医学部在学中は医学・医療を広く総合的に学び、ある程度専門性を絞り込みはしますが最終的な診療科目の決定は研修医になってからです(詳しくは後期研修医のサイトも参照)。研修医期間中に外科・内科・産婦人科・小児科・精神科など自分の進みたい診療科で働きながら、自分の適正を判断し最終的に診療科を決定しいてきます。

勤務医の一般的なパターンとしては、医学部卒業・医師免許を取得した後、研修医として卒後臨床研修に取り組み、病院勤務に従事します。従来であれば大学医局へ入局し、医局の人事で関連病院への派遣勤務を重ね、医技研鑽、臨床経験を積んだ後、しかるべき時期に転職開業するか、教授・院長などのポストを得るのが流れでした。

現在は医局制度が縮小化傾向にあるので、医師免許取得・卒業後の研修をはじめ、勤務医の医師としての道は自由に、自分の意思を持って選択することができます。
勤務医は1週間の平均労働時間61~66時間、月の時間外勤務90~100時間以上、医師の4人に1人は月に4回以上の宿日直、当直明けも連続して通常勤務を行うことが慣例・常態化、急患やオンコールなど深夜勤務を含め拘束時間の長い勤務など、その労働環境は想像を絶する過酷さがあります。こうした過重労働が原因で医師の過労死・過労死自殺もあるほどです。

しかしながら勤務医には勤務医ならではの良い面もあります。病院や各種医療機関には開業医ではとても揃えることができない最新の医療設備や医療機器があり、特に外科医にとって手術ができるのは、やはりそれなりに設備を構えた大病院でしかありません。

また勤務医には先輩・後輩医師やベテラン医師、看護師や薬剤師など多くのコメディカルとの出会いがあります。同士または他の医療従事者と切磋琢磨することで、知識・技術面の研鑽だけでなく、人間性の成長があります。最新鋭の医療機器・先端技術とチーム医療で質の高いダイナミックな医療提供ができるのも勤務医だからこそと言えるでしょう。

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2013年08月20日 20:17に投稿されたエントリーのページです。

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